→子供の様子を見ていると親は、時にいらいらするものであります。子供に「早くできるようになってほしい、早く上手になってほしい。」これは当たり前の親の気持ちでありましょう。時には子供にそのいらいらをぶつけたり、横について手取り足取りの補助をおこなってしまったことはお有りじゃないですか?これは子供に大きなストレスと劣等意識を植え付けてしまう事を知ってください。親は子供の成長を待ってあげる事の出来る大きな愛情を持ち得た存在であることが大切なのです。
<その2>「転ばぬ先の杖は、子供のためにはなりません。」
→失敗の中から得られるものには、本当に役に立つ判断力や効果的な方法の選択が出来る思考力があります。そしてそれは経験に裏付けされた物として、確実に身に付けられるものでもあります。そのチャンスを摘み取ってしまうような事はしてはいけません。但し、親は子供が決定的なダメージを被る場合はそれを予見して、子供へ正しい判断の方向を示唆する決断と実行を覚悟しなければなりません。
<その3>「中途半端な取り組みは、成長の証」
→成長途中の子供にとって、取り組むべき物が、どれも中途半端な取り組みになっているかのように、親の目に映る場合があります。そんな時、子供に対して中途半端にしかできないなら、取り組むべき対象のどれかを出来ない物として辞めてしまう事を絶対に勧めてはなりません。なぜなら、その中途半端な取り組みにおいて子供が人としての器を広げている最中である事態であるからです。将来必要な物事を並行して処理する能力は、正に中途半端な取り組みから身に付いていくものなのです。どうすれば、中途半端な取り組みに成らないで済むかについて、建設的なアドバイスをしていくことが必要且つ重要な親の役目といえます。

→特定の学校に対してどうしても入りたいという意志は、合格するためだけの受験準備をつくりやすいものです。すなわち入学することだけが目的になり、入学後に目的や目標を持てない状況になってしまうということです。正しくは、入学後の向上を期待できる受験準備でなければなりません。それには、極端に入学試験に出題されるされないに固執した打算的な勉強ではなく、幅広く何事に対しても精一杯取り組んでいこうという直向きな学習姿勢が大切です。
<その2>「頭(脳)をコントロールするのは心。真の実力養成に必要な正しい勉学は正しい心の状態から生まれる。」
→成績向上の為に必要なのは、正しい心の育成です。感謝の気持ちを基盤に謙虚な学習姿勢と素直に自己反省できる気持ちを持てること。そして、忍耐と創意工夫を持って学習に取り組むことが大切です。
<その3>「あきらめなければ、夢は必ず実現する。」
→夢が叶わなかったと結論するのは、あきらめてしまったときの話です。あきらめなければ、いずれの日にか夢は必ず叶います。
<その4>「問題解法についての質問は、質問者が事前にその設問について徹底的に考え抜いた後での質問でなければ、説明を聞いても本当にはその説明が分からないことになる場合が多い。」
→特定の入試問題についてその解き方が分からないとき、まずは受験生自身が徹底的に考えることが大切です。考えるのが面倒だからその解き方を先生に教えてもらおうという質問は、身に付く質問には成り得ません。
<その5>「成績が上がらない時、その理由をとやかく考える前に、まずは自己の勉強不足を謙虚に認めるべきだ。」
→成績が低迷した時、得てしてその原因理由を他のせいにしたいという気持ちになるものです。しかし本当に成績を回復させるために必要なことは、まずは自分の勉強不足を素直に認めることにあります。