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器の大きさは、その時点における「処理能力」を決定づけるものと言えます。例えば中学生は小学生当時とは比較にならないほど忙しい日々を送っています。小学生の児童期であれば土日の休みには、家族と一緒にゆっくりと過ごせたものが、中学生期においては、早朝よりクラブの試合に出かけたり、公開模試に参加をしたりと平日の学校生活から連続する予定行事をこなしていくことが当たり前の状況であろうと思うわけです。
小学生時期から正常に人としての器を大きくしている場合には、学校行事、勉強、クラブ活動、家庭用事、私的用事又は遊び又は趣味等の全てに対して満足のいく形で連立しながら並行処理していけるわけですが、本人の器が小さいままであれば、連立並行処理は不可能となり、何かを犠牲にしなければ、今するべき事柄を実現していけない状況を生んでしまうことになると思うわけです。
さらには高校生活が始まれば、やりたい事やしなければならない事がもっと過密な状況となります。そんな時に最低限必要な高校生としての器を有しない場合には、クラブ活動だけの学校生活になってしまうことも充分に予見される事となってしまいます。
理想は、勉学に励み成果を上げ、クラブ活動又は個人の趣味を楽しみ、友人と余暇を過ごすことができる姿であると思います。器の大きさ、即ち処理能力の差異は、このことを決定づけてしまう事になると言うことです。
其れではこの人としての器はどのようにしたら大きくしていけるのでしょうか。それは、成長下の子どものそれぞれの事象に対する不完全で中途半端な対応を、周囲は温かく見守ること、特に保護者は、子どもの中途半端な事象への対応状況について、中途半端にしか出来ないのならば、するべき事象のどれかを切り捨てるという選択肢を絶対に選択してはならないことを分かって頂きたいのです。困っている子どもを何とか助けたいと思う気持は分かりますが、それが健全な子どもの成長を妨げてしまう事をどうかご理解下さい。忙しそうな子どもの姿を見て可哀想と思うことは必要有りません。子どもは正に今、人としての器を大きくしている最中なのですから!!こんな時親に出来ることはじっと待つことなのです。そうです子どもの成長を待ってあげるのです。
子ども自身が中途半端な自己の状況を改善するため、二者択一又は三者択一をしようとした時、即ち子ども自身の葛藤として楽になりたい方向性を選択しようとした時、又は、保護者から見て可哀想と思う子どもの忙しい状況に対する保護者心理は、本人の器を大きくしていけるチャンスを摘み取ってしまう事にお気づき頂きたいと思うのであります。
繰り返しますが、そのような子どもの状態に対し、中途半端であるとか、あまりに忙しい状況を可哀想だからという風に思うことは良くありません。子ども自身に対しては本人を取りまく環境が器を大きくしていこうという自然な力を持って働いている事を知ってください。
保護者の皆さん!子ども達を温かく見守ってやりましょう!そして、建設的な方向で相談に対するアドバイスをしてあげましょう。器を大きくしょうと葛藤している子ども達を愛情を持って励ましてやりましょう。
いずれ子ども達は大人になり自活していきます。物欲を満たすことから生まれる一時的な幸せ感は、本当の幸せではありません。本当の意味で子ども達に幸せになって貰うため、他の人々の為になる、人のために何かが出来る大人になって、他が喜ぶことで自分が喜べるような真の幸せを掴んで欲しいと心から願うのが親心で有ろうと思います。それには自分のことで精一杯という小さな器では困ってしまうのです。
人のために何かが出来る人、即ち社会貢献を持って真の喜びを感じられる、そして本当の幸せ感を実感できる人生を、子ども達には歩んで貰えるようにしていかなければなりません。
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by kitt-806
| 2007-11-13 01:25

秋晴れの文化の日、教学院大東校では「秋のグルメ遠足」カレー&サラダ大会と題して、府民の森くろんど園地キャンプ場へ遠足に出かけました。




途中休憩を入れながら、ひたすらキャンプ場を目指して歩きます。先頭を行く私(北川)は子ども達に「足元が悪いから滑らないよう気をつけて!」と叫びながら歩きます。でも子ども達は、ふらついている私の足元を知ってか知らずか「私らは大丈夫!!先生こそ気をつけて」と反対に言われる始末、お陰で本当に安全な登山となりました。

キャンプ場に到着。班に分かれていよいよカレーとサラダ作りのスタートです。子ども達は自分の役割を一生懸命果たして、本当に良く頑張ってくれました。


野菜を切る子、火をつけて薪をくべる子、米を洗うそして磨ぐ子、てきぱきと先生の指示に従って、なんと良く動く子ども達でしょう。子ども達の素晴らし姿に感動です!!
鍋が焦げ付きそうになったとき、私が「水ヤー」と叫んだら、適当な大きさの容器が無かったせいか、どんぶりに水を入れて誰かが持ってきてくれたのですが、「こんなもんで足りるカー」と叫ぶと子ども達は、水場から炉の鍋の所まで一列に並んで「はい、はい、はい、はい、」と大きなかけ声と共に、水の入ったどんぶりのバケツリレーを始めたのでした。びっくりしましたー。ホントに子ども達は大したもんです。








今回の遠足は、子ども達の素直さそして協力していける正しい姿勢、又相手を気遣える思いやり、無邪気な子どもの心に触れて、逆にエネルギーをもらうそんな最高の遠足でありました。子ども達本当にありがとう。



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by kitt-806
| 2007-11-03 19:00
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